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DJI TERRA と可変施肥について

2022.06.02

昨今、国際情勢悪化の波が、農業の世界にも大きな影響を及ぼしており、
農業経営において必要不可欠な肥料の値上がりが続き、農業従事者の懐を痛めています。

本コラムでは、そういった状況もあり、近年注目されている
「リモートセンシング」と「可変施肥」について解説いたします。

-TOPICS-
1.リモートセンシングとは?
2.センシングデータを活用した可変施肥
3.その方法
4.最後に

     

1.リモートセンシングとは?

近年、農林水産省はリモートセンシングを用いた効率的な施肥を推奨しています。リモートセンシングとは、特殊な波長を撮影するカメラ(センサー)を使用して、衛星や航空機にて撮影した圃場のデータから作物の葉の光合成の度合いや土壌の肥沃度などの測定を行うものです。
以前より、町単位、地区単位での活用は行われてきましたが、このリモートセンシングをドローンで行うことによって、より詳細なデータが、高頻度に低価格で取得できるようになりました。そのため、圃場1枚の収量予測や株ごとの成長度合いなどの測定も可能となり、こうして取得したセンシングデータの活用が期待されています。
▼DJI社製センシングドローン 「P4Multispectral」

2.センシングデータを活用した可変施肥

こうしたセンシングデータを活用したイノベーションにはいくつか種類がございますが、その中でも、肥料コストの削減につながる「可変施肥」には、いくつものメリットがあります。
これまでリモートセンシングを行わずに全面施肥を行っていた場合には、圃場の状態を無視して、面積だけを見て、本当に必要な量か、それとも余計に撒き過ぎなのか分からないまま大量に肥料を散布してしまっていた場合もありました。
しかし、センシングデータを活用することによって、圃場の肥沃度が高い箇所、低い箇所の確認ができ、肥沃度が高い箇所には肥料を少なく撒き、肥沃度が低い箇所には肥料を多く撒くということが可能となります。これによって、全体的に見ると肥料コストを削減できることが期待できます。
更に、圃場で栽培中の作物の成長にバラツキがあり、生育不良な株だけ見て、全面施肥を行っていた場合、ある箇所が肥料過多になり、徒長、倒伏を引き起こしている。そんな失敗も起こっていたかもしれません。しかしセンシングと可変施肥を組み合わせることによって、必要な時に、必要な分だけ、必要な箇所に対して追肥が可能になるため、圃場全体の成長度合いを平均化することにも期待ができます。
▼引用:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/attach/pdf/drone-176.pdf
     

3.その方法

SKYROBOTの精密農業サービスにおいては、DJI社製センシングドローン「P4Multispectral」を使用して圃場を撮影。取得したNDVI値などを「DJI
TERAA」という解析ソフトを使用して肥沃度に応じたマップの作成、更に、DJI AGRAS
Tシリーズにそのマップを取り込むことで、可変施肥が可能です。

▼DJI AGRAS T10/T30(可変施肥については02:10~)

―使用機材―
1)DJI AGRAS Tシリーズ一式
2)P4M一式
3)DJI GS ProをダウンロードしたiPad
4)DJI TERRAをダウンロードしたPC
5)microSDカード  
―手順(概要)―
①iPadでDJI GS Proアプリを操作し、撮影範囲等を設定。
②P4Mをそのプログラムで飛行させる。
③撮影終了後、P4MのSDカードをPCへ。
④PCでDJI TERRAを起動し、2Dマルチスペクトルを選択。
⑤解析完了後、処方マップの作成(平均散布量・成育良好時の使用量・成育不良時の使用量などを入力)を行う。
⑥航路設定を行い、SDカードに保存
⑦Tシリーズの送信機にSDカードを差し込むと自動で表示されるポップアップに従い、作業を実行。

4.最後に

以上、DJI製品を使用したセンシングと可変施肥について、簡単ではございますがご紹介でした。これからご自身でこれらを実施していきたいという方はお問合せフォームよりご連絡下さいませ!また、ご自身で実施するのではなくスカイロボットに任せたい!というご要望も承りますので、まずは一度ご相談下さいませ。
     

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