- 2022.04.27
- 速報!ドローンの国家ライセンス制度の内容が明らかに!民間ライセンスは今取得するべき!?
2022年4月20日(水)、小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第17回)が開催され、こちらの資料が公開されました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai17/siryou1.pdf
公開情報の中には、大きく「機体認証制度」と「操縦ライセンス制度」がありますが、今回は、操縦ライセンス制度にフォーカスして解説していきます。
-TOPICS-
1.操縦ライセンス制度とは?
2.取得の方法について
3.民間ライセンス取得のメリット
1.操縦ライセンスとは?
まず、操縦ライセンス制度(無人航空機操縦者に関する技能証明制度)は、航空法で定められる無人航空機の操縦資格に関する制度で、「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2つに分けられます。
① 一等無人航空機操縦士
「有人地帯で目視外航行」いわゆるレベル4飛行を行う場合、資格保有が要件となります。
② 二等無人航空機操縦士
これまでも許可・承認を受けることで認められていたいわゆるレベル3以下の飛行を行う場合で、資格保有と一定の条件(機体認証制度など)を満たす場合に飛行ごとの許可承認が原則不要になります。
引用:国土交通省 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai17/gijisidai.html
さらに、無人航空機の種類により次の3つと、一部飛行方法によって分類する方向であるとされています。
① 飛行機型(固定翼)
② 回転翼航空機(マルチローター)
③ 回転翼航空機(ヘリコプター)
2.取得の方法について
さて、これらのライセンスを取得するにはどこで何の試験があるのでしょうか?
まず、“どこで”についてですが、「登録講習機関」と「指定試験機関」の2つの機関が新たに設立されます。
自動車運転免許に例えると分かりやすいです。もちろん正確には異なる部分がありますが、大まかには登録講習機関は教習所=ドローンスクールにあたり、指定試験機関は運転免許センターにあたる役割があります。
登録講習機関(スクール)で、学科・実地の講習を受け、実地の修了審査に合格し、指定試験機関で学科の試験と身体検査に合格することで、ライセンスの取得ができます。
引用:国土交通省 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai17/gijisidai.html
では、それぞれの課程についても少し解説していきます。
① 学科講習
登録講習機関(スクール)で受講する学科講習は、法令や安全に関するカリキュラムが定められ、それぞれ相応時間の受講が必要となります。
② 実地講習
安全に運航が可能なよう操縦に関する相応時間のカリキュラムを登録講習機関(スクール)で受講し、実地技能を習得します。
③ 実地試験(修了審査)
指定試験機関で直接試験を受けることを実地試験といい、登録講習機関(スクール)で実地講習の修了審査を受けることで、実地試験が免除されます。試験・審査では、主に操縦に関して規程の技能を有することが求められます。
④ 学科試験
学科試験は、指定検査機関で受験することとなります。法令や安全、機体に関する内容まで幅広く、登録講習機関(スクール)でしっかりと学んだ内容をもとに一定水準の合格点が求められます。
⑤ 身体検査
ドローンの運行に際して身体基準を満たしているかが求められます。医療機関の診断書か指定検査機関での身体検査によるほか、公的証明書(自動車運転免許など)の提出をすることで合格証が得られます。 公的証明書(自動車運転免許など)の提出をすることで合格証が得られます。
ただし、一等無人航空機操縦士で25kg以上の機体を扱う場合は、これとは別の検査が求めることとされています。
さて、ここまで国家ライセンス制度について解説してきました。この新制度が施行されるのは2022年12月からとなっており、それまでに講習内容などが明らかになっていきます。
本HPでは、随時情報を更新していきますので、ぜひチェックしてくださいね!
個別相談も随時受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
最後に、保有されている方も多くいらっしゃる民間ライセンスの今後の方向性と、取得された方のメリットを紹介していきます。
これまで、ドローンスクールジャパンでも多くの卒業生様にライセンスを発行して参りました。
民間ライセンスを取得された方は「せっかくライセンスを取ったのに意味がなくなるの?」と心配されている方も多くいらっしゃると思います。
ここでは、「民間ライセンスを取るメリット」について解説します。
まず、これまでも飛行許可・承認によって飛行可能であったレベル3以下の飛行ができなくなるということはありません!そのため、必要な手続きさえ行えば、基本的にこれまでどおりドローンを楽しむことができます!
さらに!新ライセンス制度(国家資格)を目指す場合、前述の登録講習団体での「学科講習」と「実地講習」の必要受講時間が、初学者の方と比較して半分以下になる方向であるということが分かっています。
もちろん、その分費用も抑えられますので、これは民間ライセンス所持者の方には大きな朗報なのではないでしょうか。
「ドローンスクールに通うのは2022年12月まで待ったほうが良い?」
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