DJI AGRAS T10の講習を終えて。東京農業大学中島亨先生へのインタビュー記事
2022.07.01この春、弊社スクールでUTC農業ドローンオペレータ―講習をご受講され、DJI AGRAS T10の運用を開始する東京農業大学の中島亨先生にインタビューを行いました。
ドローンと今後の日本の農業について、また、DJI AGRAS T10を選んだ理由について伺いましたので、ご紹介いたします。
▼弊社屋外飛行場「SKYFIELD」で練習中の写真
-TOPICS- 1.農業ドローンを導入した理由とは!? 2.DJI AGRAS T10を選んだ理由は? 3.導入決定から講習受講まで 4.今後の利用方法(研究内容)について 5.今後の日本の農業について 6.農業ドローンについて
1.今回、東京農業大学で農業ドローンを導入したキッカケについて
キッカケとしては、福島イノベーションコースト構想に携わる中、福島県の復興支援と人材育成プロジェクトにドローンを導入し始めたことがキッカケの一つかもしれません。プロジェクトの一つである高校生向けのサマースクールでは、将来を担う若者に向けて、これからの農林水産業とドローンについて学んでもらう機会を作ってきました。新型コロナウイルスの蔓延による行動規制に伴い、中断があったものの今年で4年目となり、ドローンへの関心の高い高校生も多く、実際の操縦を楽しんでもらうなど好評を得ています。
2.DJI AGRAS T10を選んだ理由は?
大学では、農業ドローンを様々な用途で使用予定です。そのため、DJIだけでなく、国産ドローンメーカーなど様々な農業ドローンと見比べました。その中でも、T10がコンパクトで取り回しが良い点、既に運用している他のDJI機との連携ができる点、研究予算にも限りがあるので、総合的にコストパフォーマンスが高い点から、T10を選びました。
3.導入相談から講習受講まで
最初の相談から、講習の卒業、機体の納品までスムーズにご対応頂きました。特に講習においては、インストラクターさんに基礎から丁寧に教えて頂いたので、安心してデビューができそうです。農業ドローンの運用に関しては、法規制に関する事、故障を防ぐための知識、バッテリー運用のコツなど、ネットで調べるだけでは、わからない様々な分野の疑問にお答えいただき、実践的で有意義な時間となりました。
4.今後の活用方法(研究内容)について
今後の活用方法としては、主に、福島の営農活動に貢献できる研究や実験を行う予定です。福島県は果樹栽培も盛んなため、果樹園での活用や、バイオ炭、活性汚泥などの新資材の散布試験、そして既に計画が進行しているものとして、大豆畑での利用があります。国内の大豆栽培は、いくつかの問題を抱えており、諸外国と比べ、収量が劣っており、改善が必要な大豆畑が存在します。こうした圃場でのP4Mと連携した可変施肥や直播での省力化など、できそうなことが沢山あり、期待しています。
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5.農業ドローンについて
防除や肥料散布だけでなく、その他にもできることの可能性が無限にあり、逆にまだ未知な部分も存在するので、実際にやってみて可能性を探っていきたい。日本の農業の現場は、60代以上がメインであり、どうやって普及が拡大していくのかこれは、疑問であり課題でもある。
6.今後の日本の農業について
日本の食料問題は、安心安全な食物を全国の家庭に供給するという、非常に重要な役割を担っており、それを達成できる様、研究を重ねていきます。また、これらの研究には学生にも関わってもらうので、東京農業大学建学の精神と同じに、「人物を畑に還す」で、より過酷な状況の増す日本の農業において活躍する人材育成を行っていきます。
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