- 2024.01.24
- 2024年01月24日_最新情報業界待望の物流ドローン DJI FlyCart 30発表!!
弊社では、DJI FlyCart 30の取り扱いを開始いたします。
現在、国内には数台の検証機が納入されているのみですが、このまま弊社含む各社で検証を続け、2024年夏ごろには皆様の元に納品できる予定です。
空からの物流に関して、ご興味のある企業様はぜひ当ページお問い合わせフォームから詳細をお問い合わせ下さい。
目次
1. DJI FlyCart 30とは?
2. レベル3.5について
3. FLYCARTの可能性
1. DJI FlyCart 30とは?
まずは、コチラの紹介ビデオをご覧ください。
※動画の解説として、
0:25 デュアルバッテリーとは1機体にバッテリーが2個搭載可能ということ。
0:49 貨物モードとウインチモード(かなり優秀)に切り替えが可能。
2:57 操縦は、DJI Pilot2とDJI DeliveryHubを使用。
https://www.dji.com/jp/delivery-hub
吊り下げた荷物の振られを抑える挙動は圧巻です!!
★DJI FlyCart 30の基本スペック
● 重量 42.5 kg(バッテリー非搭載時)/65 kg(DB2000バッテリー2個搭載時)
● 寸法 長さ2800×幅3085×高さ947mm(アーム&プロペラ展開時)
長さ1115×幅760×高さ1027mm(アーム&プロペラ折りたたみ時)
● ホバリング時間(空荷、バッテリー容量最大時)
29分(デュアルバッテリーモード)
15分(シングルバッテリー モード)
● ホバリング時間(最大重量、バッテリー容量最大時)
18分(重量負荷30 kg、デュアルバッテリーモード)
8分(重量負荷40 kg、シングルバッテリーモード)
※データは、高度0 mかつ無風の制御された環境にて収集されました。この値は、あくまで参考値です。
★特筆すべき点
● 送信器の追加購入で、2オペが可能
● ウインチは自動開閉。ケーブルが絡まった際の切断機能を搭載
● 地上の損害を軽減するパラシュートが搭載(高度60m以上で動作)
● 国土交通省規定の飛行制度レベル3.5での運用が可能
現在、実証機が国内に数台導入されております。より詳細な情報は今後の弊社および協力企業で検証を進め開示して参ります。現時点でのご質問や今後の運用ルールなど最新情報がご入用の方は弊社までお問い合わせ下さい。
なお、DJI FlyCart 30の運用には、25kg以上の機体を運用してきたDJI農業機販売代理店のノウハウ、そして国内のドローン関連法令に従うためには、登録講習機関のノウハウが必要となります。弊社はDJI AGRASの正規販売代理店という一面だけでなく、一等二等そして25kg以上などの限定解除全ての制度に対応したドローンスクールも運営しております。
2. レベル3.5について
国土交通省は、令和5年12月26日に以下の資料を公開しております。
https://www1.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001716111.pdf
★無人地帯での目視外での補助者なし飛行
レベル3.5は、従来のレベル3飛行制度の運用の弱点を克服し、新設された区分であり、保険→DJI公認保険、機上カメラ→標準搭載であるため、操縦ライセンスの保有した者が操縦することでDJI FlyCart 30でも適用することが可能となります。
必要なモノ・コト
● 操縦ライセンスの保有
● 保険への加入
● 機上カメラによる歩行者等の有無の確認
● 型式認証なしの場合、DIPS申請(スピード化が予定)が必要。
この制度開始とDJI FlyCart 30の登場により、2024年は、「ドローン物流元年」となることが予想できます。無論、DJI FlyCart 30が型式認証を取得し、レベル4飛行が可能となることが望まれますが、その前段階であるレベル3.5でノウハウを蓄積することが重要です。
・ 講習について
DJI農業機と違い、現時点では、メーカー指定の講習は規定されておりません。また、レベル3.5での運用には、「操縦ライセンスの保有」が必要なため、講習の役割は販売店ではなく、登録講習機関がその役割を担っていくことでしょう。
必要となる資格は、二等無人航空機操縦士以上および目視内飛行の限定解除、そしてDJI FlyCart 30の最大離陸重量が25kgを越えるため、その限定解除となることが予想されます。
弊社では、2024年夏の一般販売開始に合わせ、DJI FlyCart 30の運用に必要となる講習のカリキュラムを策定、講習会実施を予定しています。講習日数および受講費用は農業ドローンのライセンス取得講習と同程度
※上記内容は、未確定事項を含みます。
※レベル3.5が最大離陸重量25㎏以上の機体にも適用されることは、前述の国交省事例がACSL社機体AirTruckで実施されたことから確認。
3. FLYCARTの可能性
次に、ドローン物流とDJI FlyCart 30の可能性について考察してみます。
キーワードとして、下記の3つが考えられます。
● 過疎地域のラストワンマイル問題
● 物流業界の2024年問題
● 能登半島地震で明らかになった道路寸断時の物資輸送について
ラストワンマイル問題とは、EC需要の増加や物流業界の担い手不足などによって、物流の最終拠点から消費者の手元までの最後の区間の配達人員が不足している問題です。
▼ANAホールディングス株式会社の取り組み
https://ecnomikata.com/ecnews/40694/
物流業界の2024年問題とは、2024年4月1日からトラックドライバーの年間の時間外労働時間(残業時間)の上限が960時間までに規制されることによって生じる様々な問題の総称です。
▼JR東日本株式会社×KDDIスマートドローン株式会社の取り組み
https://www.andemagazine.jp/2023/10/26/logistics-2024problem-03.html
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、主要な道路の陥没、崩落によって、物流網が寸断されています。
DJI FlyCart 30の真価が発揮されるのはこういった場面ではないでしょうか。
今現在、能登半島全域には緊急用務空域が設定されておりますが、これは自衛隊や消防の活動を阻害しない目的です。
飛行空域の住み分けを行うためのルール作りなどDJI FlyCart 30の性能を活かすためには国内の法制度の拡充が望まれます。
▼朝日新聞デジタル 大分県知事災害時のドローン活用について
https://www.asahi.com/articles/ASS1J7K2NS1JTPJB002.html
このように、既にドローンを物流分野で活用していく動きは活発化しており、DJI FlyCart 30の登場でこれが実証試験レベルから日常的なレベルへ進歩したといえるでしょう。
以上、ここまでDJI FlyCart 30についてご紹介して
参りましたが、いかがでしたでしょうか?
DJI FlyCart 30を実際に試してみたい!より詳しく知りたい!という企業様は、お問い合わせフォームからご連絡下さいませ!
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株式会社スカイロボット
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